車田和寿(くるまだ かづひさ)
福島県須賀川市出身。福島県立安積高等学校卒業。国立音楽大学声楽科卒業。 大学在学中に明治安田クオリティオブライフ文化財団より奨学生に選ばれる。
大学卒業後、2002年より東京都立日野高等学校音楽科教諭として4年間勤務した後、渡独。 ド イツ・シュトゥットガルトにおいてオペラ、ロッシーニ作曲「セビリアの理髪師」(演奏会形式)にフィガロ役で出演したのをはじめ、その後もシュトゥットガル ト・ヴィルヘルマ歌劇場においてオペラ、ロッシーニ作曲「絹のはしご」ジェルマーノ役、ロッシーニ作曲「成り行き泥棒」マルティーノ役などで出演。また地元教会のミサで定期的にソリストとして活躍。
2008年10月より活動の拠点を南ドイツから、北ドイツへと移し、ブレーメンを中心に活動の場をますます広げ、オペラ・コンサート・ミサのソリストとして活躍する。 2009年7月ブレーメン芸術大学主催オペラ公演にてべナツキー作曲オペレッタ「白馬亭にて」よりズィードラー役で出演。ブレーメンの新聞(WESER KURIER)より将来有望な歌手として紹介されるなど、好評を博した。 8月に受講したウィーンマスターコースで最優秀受講生賞及び奨学金を受賞。
2010年1月キール歌劇場オペラ公演のR.ワーグナー作曲、楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」コンラート・ナハティガル役にてドイツの歌劇場に本格的にオペラ歌手デビューする。6月には、ハンブルク州立音楽大学大学院オペラ公演、モーツァルト作曲、「ドン・ジョヴァンニ」において、主役のドン・ジョヴァンニ役で出演し、好評を博す。
同年8月にイタリアで行われた国際声楽コンクール(SpaziomusicaXV International singing competition for Opera singer)において第2位受賞。翌年イタリアで開催されたプッチーニ作曲オペラ「ラ・ボエーム」のマルチェッロ役として招待される。
2011年ブレーメン芸術大学声楽科を最高点で卒業。卒業後ヒルデスハイム歌劇場と客演契約を結び、プッチ―ニ作曲「ラ・ボエーム」のマルチェッロ役、それからドニゼッティ作曲「ドン・パスクワーレ」のマラテスタ役で2シーズンに渡って出演する。
2012年、ロッシーニ作曲「チェネレントラ」のダンディーニ役でヴェルニゲローデ音楽祭にデビュー。また同年10月にはザクセン国立劇場(ラーデボイル)と専属契約を結び、ロッシーニ作曲「セビリアの理髪師」フィガロ役、モーツァルト「フィガロの結婚」伯爵役、ヴェルディ「椿姫」ジェルモン役、ヴェルディ「ドン・カルロ」ロドリーゴ役などを務め、6年間で300以上の公演に出演。
2015年にはドレスデンで行われたオリヴァー・コルテ作曲のオペラ「コペルニクス」の世界初演においてコペルニクス役を務めた。
2018年より自らの歌手経験をもとに、ヨーゼフ・メッテルニヒの歌唱に基づく歌唱法や声楽における教育法を研究にさらなる研鑽を積む。
2021年にYoutubeにおいて音楽教育チャンネル【車田和寿-音楽に寄せて】を開設し、開設から1年で登録者約1万5千人を達成している。