レッスン6横隔膜の使い方と重要性について!

横隔膜の使い方と重要性について

みなさん、こんにちは!車田和寿です。

今日のレッスンでは、歌を歌う上で最も大事な要素の一つ!横隔膜の支えについて教えます!

以前、頭声とは何か?というレッスンで声を作るには、まずは土台からという話をしました。

その土台の一番最初にあたる部分がこの横隔膜なんです。

そのうち、この横隔膜を鍛えるための練習方法なども紹介する動画を作りたいと思いますが、まずはこの横隔膜というのがどういう働きをするものなのか、それをしっかりと見ていきましょう!

横隔膜とは

まず、横隔膜とはなんなのか?という事ですが、これは僕たちの呼吸に関わる筋肉です。僕たちは呼吸、つまり息をコントロールして歌っています。歌っていると、伸ばしている間にビブラートをかけたり、クレッシェンドしたりデクレッシェンドしたりと、いろいろな表現をすることができますが、これらはすべて息のコントロールによって行われます。

この息のコントロールに大きく関係しているのが横隔膜なんです。

実際に横隔膜がどんな動きをするのかをまず簡単に押さえておきましょう。僕たちは息を吸うと横隔膜は下がります。横隔膜が広がると言う人もいます。そうする事によって肺の中に空気が送り込まれるのです。

逆に息を吐くと横隔膜は上がります。こうする事によって肺の中の空気が吐き出されます。

これが横隔膜の基本的な意識で、僕たちは普段何も意識せずにそのような動きをして自然に呼吸しています。

しかし歌う時は、ただ自然に呼吸するような横隔膜の動きでは、全然足りません。

僕たち歌手は、大きなオーケストラにも負けないぐらいの声量が必要になります。そうしたエネルギーを生み出すのがこの横隔膜なんです。

横隔膜はフィジカル

僕たちは、呼吸をコントロールする横隔膜の筋肉を鍛えていくことで、そこから発せられるパワーの出力を高めていかなければいけません。

目指すところは沢山のエネルギーを発することができる呼吸を体得する事なんです。

歌手にとって良い呼吸というのはまるでフェラーリとかポルシェのエンジンみたいなものなんです。これは決して軽自動車のようなものであっては、人を感動させるような声で歌う事は出来ないんです。

そのすごくものすごいエネルギーが体の内側から発せられるから、歌手の声というのは人を感動させることができるんです。

僕たちの目標は、肉体的なトレーニングをすることで、できるだけパワーのあるエンジンを作り上げる事なんです。

それではそのエネルギーをどのようにして高めていくのか?

じゃあ具体的にどのようにして、僕たちの歌のエンジンとなる呼吸ができるのかを教えたいと思います。

キーワードは二つの力がぶつかり合うです。

横隔膜というのは、息を吸うと広がりますが、歌う時はなるべきその状態をキープさせる必要があります。ゆっくり、息をすうと、横隔膜が下へと押し下げられるのが分かると思います。横隔膜は背中の方までありますから、腰のあたりも膨らみます。それが横隔膜が下がった状態、もしくは広がった状態です。

これは太鼓の皮をピンと張っておくようなイメージです。この張りがあるから、張りのはる音が出ます。この張りがないと太鼓も全然響きません。

横隔膜が広がった状態というのは、内側から外側への力です。

まずはこの内側から外側へ向かう力というのが一つの力が大事になります。

さて、実はこれだけでは、フェラーリのエンジンのような呼吸はできません。次に必要になるのが、外側から内側への力になります。

横隔膜が下がろう、広がろうとしている力とは反対の方向から力を加える必要があるんです。一つはおへその上の当たりを外側から内側に少し押し込もうとする力です。横隔膜は広がろうとするとお腹のその部分が出てきますが、そうならないように外側から力を加える必要があるんです。

それからもう一つはみぞおちの下の方から横隔膜を押し上げようとする力です。これも横隔膜が下がろうとする力と反対の力になります。

そしてこの二つの相反する力がぶつかり合ったところに、エネルギーが生じるんです。

両方のエネルギーが大きければ大きいほどぶつかり合った時に生じるエネルギーが強くなります。

そのエネルギーが強くなるとイタリアの大歌手ペルティレのような鋭いビブラートのきいた声が出るようになるんです。

まずは横隔膜を下げて広げる感覚、そして外側からそれを内側に押し込む、もしくは押し上げる感覚の二つを身に着けていかないといけないです。そしてすこしずつこの二つの力を強化していかないといけないんですが、この強化していくというのが大事です。

そしてこれは肉体的にかなりしんどい作業になります。

決して楽ではない

良く横隔膜にはリラックスが必要などと言った意見を見かけますが、それはこれから勉強をする人には全く役に立ちません。初心者にはこうしたエネルギーを生み出すような筋力というのがまったく備わっていないからです。リラックスしたって絶対に必要な筋肉はつかないですから、まずここをしっかり理解してくださいた。

横隔膜というのは決して楽して身に着く筋肉ではありません。歌う時に毎回集中して全力で使う努力を続けて、少しずつ身に付いてくるような筋肉なんです。

全力で体のそこから雄たけびを上げる姿を想像してください。僕たちは歌うときにそういうエネルギーが常に必要になるんです。ずっと雄たけびを上げたら、体がすぐに疲れると思いますが、歌うのもそのぐらいのエネルギーをずっと使わないといけないんです。

もちろん僕が言っているのは普通のレベルの横隔膜の事ではありません。世界最高の歌手たちが使っていた呼吸レベルの話です。

ペルティレとかフランコ・コレッリのような横隔膜のエネルギーから生み出される声です。彼らは比較的重い声を持ったテノールでしたが、重い声を支えるには、さらに強力な横隔膜の支えが必要になります。

それがあるから、ヴェリズモオペラのような思い声を必要とする役柄を、声を壊すことなく、大きく豊かな声で歌う事ができるんです。

 

ちょっとイメージするためにペルティレの声を少しだけ聴いてみましょう。どうですかこのビブラート。これが強靭な呼吸のエネルギーから生み出される声です。フェラーリのエンジンです。

軽い声の人や女声はそんなに支えなくたって結構簡単に声が響きますが、だからといって楽して歌っていたのでは、決して良い声はでません。軽い声だってやるべきことは同じなんです。

ただ、これをやり続けていくと、体に力が入りっぱなしでがちがちに固くなってしまう危険性はもちろんあります。そうなったら余分な力は取り除かないといけないです。それをきちんとしたタイミングで言うのが先生の仕事です。

固くなっていたら、その時には場合によってはリラックスが必要な時もあるかもしれません。でも最初はそもそも筋肉がないので、どうにかしてでもこれを見つけて身に付けていかかないといけないんです。

そしてこれはしっかりと横隔膜を使う、筋肉をつけるという意識ができて初めて可能な事なんです。

まずはしっかりとこうした筋肉を使う、そしてそれは決して楽な事ではないんだ、という事を抑えてください。

ずっと雄たけびをあげるのよりももっともっとたくさんのエネルギーが必要だと思ってください。

まずは、このエネルギーを目指して、自分をふるいだたせて、そうしたエネルギーを体内から呼び覚ます必要があります。怒りのエネルギーでも良いです。喜びのエネルギーでも良いです。そうしたものすごく大きなエネルギーを利用して、横隔膜の筋肉を少しずつ鍛えていってください。

元気な人は声にも張りがあるなんて言いますが、まずはこうしたエネルギーによって横隔膜というものが動かせるようになってくるんです。

さて、今日は横隔膜の話でした。大事なのは二つの異なる力がぶつかり合う事で、そこにものすごい強烈なエネルギーが生じるという事です。

そしてそのエネルギーのぶつかり合いを少しずつ大きくしていくことが大事です。

これは肉体的に決して楽な方法ではありませんが、これができると声が本当に変わります。

じゃあ具体的にどんな練習をすることで、横隔膜をきたえることができるのか、それはまた別なレッスンで話をしたいと思います。

今日は横隔膜というものの重要さをまず抑えておきましょう!

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